オペラのアリア、歌いませんか
わたしはオペラと、(今をさかのぼることウン十年)高校2年生のときにはじめて出会いました。たまたま見ていたテレビから、オペラのアリアが流れてきました。歌劇「道化師」より「衣装をつけろ」。二期会のテノール、田口興輔さんが歌っておられました。短いアリアでしたが、そのときの心のたかなりは、今でも忘れられません。
その頃わたしは、音楽大学のピアノ科を目指していました。念願かなって希望していた学校に入学したものの、あのときの感動が忘れられず、2年後に声楽科に入学し直してしまいました。
声楽科入学後は、レッスンで課題となるオペラ・アリアだけでなく、年中、いろんなアリアを楽しんで歌っていました。わたしはソプラノでしたが、アルトや男声のアリアにも、美しい曲がたくさんあります。「衣装をつけろ」は歌えなかったけれど、「プロバンスの海と陸」や「冷たい手を」は大好きでした。
若いときには、訓練すれば声域は広がります。だんだんと歌えるアリアが増えていくのは、楽しいことでした。でも年を取ると、残念なことですが、高い音が出なくなります。わたしも若い頃には加線が2本ついたレの音まで出たけれど、今は加線1本のラの音までしか出なくなりました。今まで歌えていた曲が、歌えなくなっているのです。
しかし今でも、若い頃と同じように、アリアを歌いたい・・・。
オペラのアリアを歌いましょう。
「アリアを移調なんて、していいの?」
オペラのアリアの移調ピースを企画したときに、そう言われたことがあります。歌曲は声域に合わせて移調して歌うことが一般的ですが、オペラのアリアは、オリジナルで歌うのが基本ということになっているようです。でも、有名なプロの歌手でも、移調して歌っているアリアもあるんですよ。
今、ブログを書いていると、田口さんの歌が聴きたくなってきました。You Tubeを探すと、「衣装をつけろ」が見つかりました。やっぱり、素晴らしいですね。
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