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2014年11月

2014年11月21日 (金)

移調のご依頼につきまして-お願い-

11月も半ばをすぎました。そろそろ年賀状の準備をしないといけないと思っておられる方も多いのではないでしょうか。
出版社や学校の新しい年への準備は、年末年始をずっと通り越し、既にもう来年新学期の準備の真っ最中です。
当社でも現在、そのための楽譜版下を作成させていただいています。出版社は新しい本を出版するために、学校は新しい教科書を学生のみなさんに用意するために...、その追い風を受けて福田楽譜も来年2月まで、(おかげさまで順風満帆)とても忙しい日々になりそうです。

そこで、声楽移調ピース以外の移調をご依頼される方に、少し厚かましいお願いがあります。
普段は、4ページ程度の移調は3、4日でお渡し出来るのですが、来年2月末までは、1週間から10日程度のお時間をいただきたいのです。ご迷惑をおかけしますが、少し早めにご連絡くださればありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

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2014年11月14日 (金)

歌劇「道化師」より鳥の歌~大空を晴れやかに~

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鳥たちはさえずりながら自由に、矢のように飛びまわっている。
雲と輝く太陽に立ち向かって、空の道を飛んでいく。
青さと輝きにあこがれ、大空に舞っているのを邪魔しないでください。
鳥たちも夢を持ち、金の雲の中を飛んでいく。
風や嵐が来ようとも、翼を拡げて戦うだろう。
雨や稲妻も、決して彼らをはばめない。
淵と海の上を飛んでいく。
たぶん、探すことのできない見知らぬ夢の国へ飛んでいくのだろう。
空の放浪者たち、力いっぱいはばたいて、そして行きなさい!
       「世界音楽全集<声楽篇>アリア名曲集第6巻」より
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昨日は、大学時代の恩師の一周忌でした。
声楽を学ぼうと志した10代の終わり頃、初めてその先生にレッスンを受け、大学に入学してからも引き続き指導していただきました。自分が歌ったいろいろな曲に、先生との思い出があります。歌劇「道化師」の中のソプラノのアリア「鳥の歌」もその一つです。でもこれは、「歌わなかった」という思い出なのです。

大学3回生になり、モーツァルトのアリアもある程度歌い、プッチーニの曲も数曲レッスンしてもらったころ、先生から「何か歌いたい曲はない?」と尋ねられました。わたしが「"鳥の歌"を歌いたいです!」と言ったところ、「まあ、それはあなたには似合わないわね。あなたが歌うと、"小鳥の歌"になってしまうもの」と言われてしまいました。 わたしの声はとても軽い声だったので、「鳥の歌」を歌うには適していないと先生は判断されたのでしょう。それ以後、もう一度「歌いたいです」と言えなくて、結局「鳥の歌」のレッスンを受けることはありませんでした。

何度聴いても、心を動かされるところがあります。
「Che in calzi il vento e latri la tempesta,(たとえ風や嵐が来ようとも)」あたりから、小節ごとにコードが変わっていく不安な雰囲気の伴奏。そして、「Vanno laggiu verso un paese strano(たぶん、探すことのできない見知らぬ夢の国へ飛んでいくのだろう)」で不安な気持ちを打ち消し、 心を解き放つようなメロディと伴奏に変わっていく箇所では、広い大空を羽ばたいているような気持ちになります。

「鳥の歌」の楽譜は、福田楽譜の声楽移調ピースでお求めいただけます。

ヴェロニカ・ヴィラロエル (Veronica Villarroel)の演奏です。

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2014年11月11日 (火)

コンサートのご案内

Hiramatsu
「平松啓子メゾソプラノ・リサイタル」 ~ロマン派と秋と夕暮れ~が11月16日(日)に岸和田自泉会館で行われます。
プログラムは、山田耕筰、林光、シューマンやショーソンなどの曲目から、さまざまな秋、夕暮れ、森、月、 ドイツとフランスのロマン派、 日本の大正の頃と戦後の感性の違いなどを聴いていただこうという意欲的なリサイタルです。

  ピアノは、青谷理子  お話は、近藤秀樹(音楽美学)

    13:30開場、14:00開演。全自由席2,500円です。

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平松啓子  Keiko Hiramatsu (プロフィール)
 大阪教育大学特設課程音楽声楽専攻卒業。現在、益 子明美、川井弘子、山田暢の各氏に師事。ニー ス国際夏期講習で、L.ヌバー、D.ボ ルドウィン氏に師事。98年フランス音楽コンクール「総領事賞」受賞。各種コンサートの 他、関西フィル、大阪シンフォニカとも共演。00年より自泉会館でのコンサートを毎年開催。歌曲研究グループ「ソワレの会」メンバー。京都フランス歌曲協会、フランス歌曲研究会会員。

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リサイタルが行われる岸和田市立自泉会館は1932年に建てられた建物で、1997年に国の登録有形文化財に登録されている美しい建物です。こちらも是非、お楽しみください。

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2014年11月 7日 (金)

セノオ楽譜

1

わたしが古い楽譜を集めるきっかけになったのが、このセノオ楽譜でした。
購入したのはもう10年以上も前になると思います。その当時、古い楽譜にそれほど興味があるわけではなかったのですが、ネットオークションで偶然に見つけ、とても安かったので購入してみました。

購入した楽譜は10冊で、大正9年から昭和2年までに出版されたものです。
インターネットで「セノオ楽譜」を調べてみると、こんなふうに書かれていました。
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「セノオ楽譜」はセノオ音楽出版社主宰妹尾幸陽によって、大正四年から発行され始め、昭和初期までには通算800 種以上の楽曲目が発行されました。その内容は。独唱曲、合唱曲、歌劇、器楽曲(バイオリン、ピアノ、ハーモニカ、マンドリンなど)、流行歌、民謡曲など幅広いものがみられます。
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セノオ楽譜は、その表紙を竹久夢二が描いたことでも有名です。調べてみても、楽譜自体よりも表紙のことについての記事がほとんどです。
でも、わたしは送られてきたものを見て、楽譜があまりに美しいので驚きました。

2

100年ほども前に、日本でこんなにしっかりした楽譜が書かれていたのですね。
現在、楽譜を作るのは便利になっているけれど、このような品質の高い楽譜が多いとは言えないと思います。この楽譜を見るたびに、自分の作る楽譜もこうありたいと感じています。

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妹尾幸陽 明治24年(1891年)-4月5日~昭和36(1961)年2月28日
 大正・昭和期の楽譜出版業者・音楽評論家・訳詞家。東京生まれ。本名は幸次郎。慶応大学中退。時事新報の記者を経て、大正4年(1915)セノオ音楽出版社を設立。
 クラシック音楽の名曲および帝劇および浅草オペラのヒット曲などによる「セノオ楽譜」をつぎつぎに出版。評論や訳詞の分野でも活躍し、「ラ・パロマ」「私の太陽よ」などで有名である。
『日本芸能人名辞典』1995年三省堂より


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