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2014年11月 7日 (金)

セノオ楽譜

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わたしが古い楽譜を集めるきっかけになったのが、このセノオ楽譜でした。
購入したのはもう10年以上も前になると思います。その当時、古い楽譜にそれほど興味があるわけではなかったのですが、ネットオークションで偶然に見つけ、とても安かったので購入してみました。

購入した楽譜は10冊で、大正9年から昭和2年までに出版されたものです。
インターネットで「セノオ楽譜」を調べてみると、こんなふうに書かれていました。
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「セノオ楽譜」はセノオ音楽出版社主宰妹尾幸陽によって、大正四年から発行され始め、昭和初期までには通算800 種以上の楽曲目が発行されました。その内容は。独唱曲、合唱曲、歌劇、器楽曲(バイオリン、ピアノ、ハーモニカ、マンドリンなど)、流行歌、民謡曲など幅広いものがみられます。
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セノオ楽譜は、その表紙を竹久夢二が描いたことでも有名です。調べてみても、楽譜自体よりも表紙のことについての記事がほとんどです。
でも、わたしは送られてきたものを見て、楽譜があまりに美しいので驚きました。

2

100年ほども前に、日本でこんなにしっかりした楽譜が書かれていたのですね。
現在、楽譜を作るのは便利になっているけれど、このような品質の高い楽譜が多いとは言えないと思います。この楽譜を見るたびに、自分の作る楽譜もこうありたいと感じています。

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妹尾幸陽 明治24年(1891年)-4月5日~昭和36(1961)年2月28日
 大正・昭和期の楽譜出版業者・音楽評論家・訳詞家。東京生まれ。本名は幸次郎。慶応大学中退。時事新報の記者を経て、大正4年(1915)セノオ音楽出版社を設立。
 クラシック音楽の名曲および帝劇および浅草オペラのヒット曲などによる「セノオ楽譜」をつぎつぎに出版。評論や訳詞の分野でも活躍し、「ラ・パロマ」「私の太陽よ」などで有名である。
『日本芸能人名辞典』1995年三省堂より


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