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2015年6月

2015年6月22日 (月)

移調ピースに、日本歌曲が加わることになりました!

移調ピースに、日本歌曲が加わることになりました!

福田楽譜が移調ピースの販売を始めて、今年で15年になります。これまで、細々であっても続けてこられたのは、ご注文頂いた皆さまのおかげだと感謝しています。
この移調ピース販売開始後数年たった頃、レパートリーに日本歌曲も加えたくて、日本著作権協会に「オンデマンド出版をしたいのですが、少部数の著作権申請はできますか」と問い合わせたところ、「オンデマンド出版については、協会の中でまだ方針が決まっておらず著作権申請をお受けすることができません」と言われました。その後、数年ごとに同様の問い合わせをしていたのですが、なかなか良い返事を頂けず、長らく日本歌曲の移調ピースを販売することができませんでした。

先日、久しぶりに著作権協会に問い合わせたところ、少部数の著作権申請も可能であるとのお返事をいただきました。出版方法の変化に伴い、著作権協会の対応も変わってきたんですね。

これから、少しずつになるかもしれませんが、曲を増やしていこうと考えています。
リート・オペラアリア同様、どうぞよろしくお願いします。

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2015年6月 2日 (火)

Courtesy accidental (親切な臨時記号)

「Courtesy accidental」ってご存じでしょうか? Googleに翻訳させると「偶然の礼儀」などとトンチンカンをかえしてきますが、accidentalは音楽用語では「臨時記号」であり、courtesyはここでは名詞ではなく形容詞で、「名目的な」とか「親切な」とかの意味でしょう。これを日本語で「親切な臨時記号」と呼ぶようになったのは、つい最近のことじゃないでしょうか。たぶん、ミュージックソフトが出てきて、日本語にローカライズするときに、名前を決めたのでしょう。

ところで2ヶ月ほど前、Mascagni(マスカーニ)の「ママも知るとおり」の移調ピースをお買い上げいただいた方から、この「Courtesy accidental」についてのご意見をいただきました。「(・・・)楽譜で少し疑問があったのは、23小節の調号のすぐ隣にある「シ」の音に♭がついていることです。原調ではナチュラルがついているので、そのまま移調されてこのようになっていると思われますが、なんか変な気がしました。原調の23小節についているナチュラルも、本来の記譜の決まりでは不要なもの。近頃出版される楽譜にはこういう『ご親切』が多くって・・・。」

今回は、e mollからd mollへの移調でした。
早速、楽譜を見直してみました。

Courtesyaccidental01    Courtesyaccidental02

左側の楽譜が原調のe moll、右側の楽譜がd mollです。
なるほど、原調の場合は調号が♯でCourtesy accidentalがナチュラルなので、さほど不思議に感じませんが、d mollに移調すると、調号とCourtesy accidentalが重なり、何故ここに臨時記号があるのか、気になってしまいますね。

いわゆる「Courtesy accidental(親切な臨時記号)」は、私の知る限りでは、最近の楽譜だけでなく昔の楽譜でも頻繁に利用されています。特にクラシックの楽譜では、「2小節前の打ち消し」はよく使われていたようです。この「ママも知るとおり」では、2小節前の臨時記号に呼応して、「親切な臨時記号」を付けていますが、最近新しく版を起こした楽譜では、「2小節前の打ち消し」ではなく「1小節前の打ち消し」が一般的になってきています。
本来、「臨時記号は1小節内にのみ有効」であるため、「親切な臨時記号」は必要がないものですね。「念のために」という意味で使用されている「親切な臨時記号」ですが 、今回の楽譜では、つけない方が良いと思いました。

ここには、Courtesy accidentalの詳しい説明が書かれてあります。(英語です)
Accidental (music)


楽譜について、いろいろな感想やご意見をいただくのは、とてもありがたいです。どうもありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。

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