紫陽花、砂山-移調ピースの新譜
日本歌曲の新譜、今回は2曲出版しました。
「紫陽花」(作詩 北山冬一郎、作曲 團伊玖磨)と「砂山」(作詩 北原白秋、作曲 山田耕作)です。
6月に入りました。
街のあちこちで、紫陽花を見かけます。
街に溶け込むような、しっとりとした淡い色の花。この時期の華やかで際立つ薔薇の花やピンクの濃いつつじとは違い、紫陽花には穏やかで落ち着いた雰囲気があります。
團伊玖磨の「紫陽花」は、「そのひととめぐりも逢はず そのひとと語らふを得ず」と、どこか不安定さを感じる旋律で始まります。
切ない心の動きとともに始まった曲は、しかし、最後の「紫陽花の花は咲くなり」では、控えめながらしっかりと花を咲かせている紫陽花の心の強さを感じることができます。
「砂山」と聞くと、2曲の違うメロディが頭に浮かぶ人も多いと思います。
今回の「砂山」は、1923年、山田耕作が作曲した作品です。中山晋平の曲も有名で、こちらは1922年に作曲されました。
わたしが小さい頃よく歌ったのは中山晋平の曲で、穏やかな「砂山」でした。
山田耕作の「砂山」は、「海は荒海 向こうは佐渡よ」の風景を、波の音と共に想像することができるようなスケールを感じることができます。
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